交差点で停車しているとお祖母ちゃんらしき人物と2足歩行ができ始めた孫らしき幼児が横断歩道を横断していました。
それはそれは微笑ましい光景でした。
お祖母ちゃんは幼児の2歩3歩前を後ろを見ながら横断しておりました。
幼児はヨチヨチ歩きながらお祖母ちゃんの後ろをついていきます。
そんなペースで横断するもんですから、もちろん歩行者信号が点滅しますよね。
ここからはもう地獄絵図でした。
点滅に気付いたお祖母ちゃんは焦り始めました。
幼児はまだ半分まで到達しておりません。
私は抱っこしてはよ渡ればいいのにと思って見ておりました。
その瞬間、なんとお祖母ちゃんは自分だけ先に対岸へ渡っちゃいました。
そして対岸から幼児へ向かって何かを叫んでおります。
おそらく「信号が赤になるから、早く渡りなさい」的な事を幼児に向かって言っていたと思います。
幼児は横断歩道のど真ん中で座り込んで泣き始めました。
私は「どうすんの。車の真ん前だし。なんか知らんけど俺、注目されるよね」と思いながら見てました。
やっぱり歩行者信号が赤になります。幼児はまだ横断歩道のド・真ん中で泣いております。
信号が青になりますが、進めません。
お祖母ちゃんはまだ何かを叫んでおります。
どうすればいいのかとボーっとしながら考えておりましたら、ちょうどバイクに乗った警察官が通りがかりました。
警察官はバイクを降り、交通整理をしながら幼児のもとへ走りよりサッと抱き上げてお祖母ちゃんのほうへ駆け寄って行きました。
通行ができるようになりましたので私はそのままブイーンと走り去りました。
その後はどうなったかわかりませんが、あんなお祖母ちゃんに自分の子供の世話をしてもらいたくないなと思いました。